はじめに
前回紹介しましたが、アトラシアン製品には「HipChat」というチャットツールがあります。HipChatを利用すると、同じくアトラシアン製品である「JIRA Software」「Confluence」「Bitbucket」との連携が簡単に行えますが、プリセールスでいろいろなお客さまとお話していると、「『Slack』を使っています」ということをよく聞きます。実はアトラシアン製品とSlackは連携が可能ですが、それが意外と知られていないようで、もったいないと感じています。今回はそんな方のために、JIRA/ConfluenceとSlackを連携する方法をご紹介します。
チャットツールとJIRA/Confluenceとの連携
HipChatでもSlackでも同様ですが、チャットツールとJIRA/Confluenceを連携することで、大きなメリットが生まれます。
業務の改善や新しいサービスのアイデアは1人で考えていてもなかなかまとまらず、また具現化も難しいものです。そこで、チャットツールやFace to Faceの会話などからヒントを得ようとする方も多いのではないでしょうか。しかし、チャットの中でアイデアを出し合うことはできても、それだけでは「良いですね」で終わってしまいます。そのため、アイデアをまとめて、計画を立てることが必要です。
その際、アイデアをまとめるのにはConfluenceを、そして、計画を立てて推進するためにはJIRAを利用することができます。
これらをチャットツールと連携しておくと、「アイデアをまとめたのでご確認ください」といったタイミングで、チャットにConfluenceのページが追加された情報が挿入されます。また、「こんな作業が必要ですね」「はい、JIRAの課題を追加しました」といったタイミングではJIRAの課題情報がチャットに入ります。このようにチャットとJIRA/Confluenceを組み合わせることで、チームの状況を俯瞰的に見ることができます。
そのほかにも、スピーディーな対応が必要な障害対応の場合は、まずJIRAを起票し、問題の一次対応まではチャットでコミュニケーションをして、その結果をJIRAにコピー&ペーストしておくといった使い方など、さまざまなシーンで役に立ちます。