プライムス・ストラテジーは、VirtualBoxをはじめとする仮想化ソフトウェア上への仮想環境の立ち上げなどを自動化できる「Vagrant」に対応した「KUSANAGI for Vagrant」の提供を、5月22日に開始した。
「KUSANAGI」は、WordPress実行時間3ms台、秒間1000リクエストをページキャッシュを使わずに実現可能な、世界最速クラスのCMS実行環境。これまで24のプラットフォームに対応しているが、今回の「KUSANAGI for Vagrant」の提供開始によって、ローカルでも実行できる仮想化ソフトウェアを基盤とし、仮想環境を構築するための手続きの自動化が可能な「Vagrant」上に「KUSANAGI」を導入できるようになった。
「KUSANAGI for Vagrant」を使用することで、Windowsなどローカル端末への「KUSANAGI」の導入が容易になり、Web制作者やクラウドインテグレータといった開発者にとっては開発環境としての「KUSANAGI」導入の自動化や、ローカルかつオフラインでの「KUSANAGI」環境の実行が可能となる。
対応する仮想化ソフトウェアは、現段階ではVirtualBoxのみで、「Vagrant」環境内に正式な手順で構築された「KUSANAGI」が正式にサポートされるが、「Vagrant」へのサポートは提供されない。
「KUSANAGI for Vagrant」のサーバ/ミドルウェア構成は以下の通り。
- WordPress 最新版(KUSANAGI 専用プラグイン同梱)
- Ruby on Rails 最新版
- CentOS 7
- Nginx 1.13
- Apache 2.4
- HHVM 3.19
- PHP 7.2(php-fpm、Cli)
- PHP 5.6(php-fpm、Cli)
- Ruby 2.4
- Phusion Passenger 5.2
- MariaDB Galera Server 10.1
- PostgreSQL 9.6
このほか、7月にはクラウドを利用した本番環境へのデプロイをより簡単にする、ローカルの「KUSANAGI」環境からリモートの「KUSANAGI」環境へのデプロイインターフェースの提供も予定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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