基調講演で語られたSpring Frameworkのロードマップや2018年3月にリリースされたSpring Boot 2.0に関する話題、人気を集めたマイクロサービス関連のセッションについてなど、現地で得られた情報をレポートします。
本記事のレポーター
- 岩塚卓弥、堅田淳也(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)
- 浅原舜平、山田真也(NTTデータ)
Spring I/Oとは
Spring I/Oは、javaHispano(スペインのJavaユーザグループ)のメンバーであるSergi Almerさんがオーガナイザを務めるSpring Frameworkに関するカンファレンスです。Springやその周辺の技術的なトピックを中心に扱っており、講演を聴講する形式のセッション以外に、ワークショップ形式のセッションに参加することもできます。過去にはメキシコシティやマドリードで開催されたこともあるようですが、ここ数年はバルセロナで毎年5月頃に開催されています。
筆者(岩塚)は2015年から本カンファレンスへ参加しており、2018年の今回が4度目の参加です。年を追うごとに参加者は増えてきていたのですが、2018年の参加者数は、2017年からほぼ倍増となる1000名となり、最初に参加した回と比較すると、かなり大規模なイベントになったと感じました。主催者の発表によるとやはり開催地に近いヨーロッパ諸国からの参加者が多く、国別に見た参加者数Top 5はすべてヨーロッパの国々でした。
イベントのスポンサーとしては、最上位のプラチナスポンサーであるGoogle Cloudを含め12社が名を連ねており、NTTデータのグループ企業であるeveris社もゴールドスポンサーとして協賛しています。会場となった3フロアのうち1フロアはスポンサーブースが展開されており、セッションの合間などの空き時間には多数の参加者がブースを訪れてスポンサー企業のメンバーと話し込む様子が見られました。