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5年半で蓄積されたデータを活用し、外食産業の業務効率化に取り組むトレタ【デブサミ2019】

【15-D-3】外食の「明るい未来」にむけたトレタの新たな取り組み

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2019/03/27 12:00

目次

トレタの予約管理業務の効率化に向けた新たなサービスとは?

 トレタのサービス構成は、顧客データベースと予約データベースが中心となっている。設立当初のサービスは飲食店のスタッフがiPadのアプリで予約情報と顧客情報を管理することに特化していたが、現在は周辺サービスが増えてきた。

 予約状況に加えて、どの顧客が何を食べていくら払ったのか、客単価やリピーターの嗜好性などもデータがとれる「POSコネクト」や、トレタ以外のグルメメディアのソリューションと連結できる「メディアコネクト」といったサービスが提供されている。

トレタのサービス構成
トレタのサービス構成

 さらに2019年1月には、トレタで電話予約を代行するコールセンターの事業、「トレタコンタクトセンター」も開始した。デジタル世代で電話の対応に慣れていない学生や外国人のスタッフに対して、予約対応のトレーニングをするのはかなりの高コストになってしまう。同社で電話予約を代行することでそうしたコストを削減し、さらに電話をトレタに転送することで、予約のデータ化もでき、顧客データの蓄積/分析が可能となる。

店舗の売り上げを左右し、予約管理の未来につながる「配席技術」

 同社では、予約管理の未来につながることに「配席技術」が重要な要素だと考え、研究や開発を進めている。

 「来店したお客さまをどのテーブルに案内するのか、どの席を予約で埋めるといいのか、こうした配席には実は技術があるんです。繁盛店とそうでない店では、配席の効率によって差が出ており、10%~20%の売り上げに影響するというデータも出ています」

 属人的な配席技術によって店舗の売り上げが大きく左右されるのは、店舗経営におけるリスクである。そこで同社では配席の効率化を図るべく、自動配席機能を開発した。

 以下は、合計100席の店舗に対して、配席の未経験者、配席の熟練者、トレタが作った自動配席アルゴリズムに配席対決をしてもらった結果だ。

株式会社トレタが開発した自動配席システムの効果
株式会社トレタが開発した自動配席システムの効果

 配席できた客数が、未経験者111席、熟練者165席、自動配席166席と、熟練者と自動配席は1席しか差がないが、配席にかかった時間を比較すると未経験者が約52分、熟練者が約18.5分だったの対し、自動配席が約42秒と、自動配席の圧勝である。自動配席のシステムを使えば、熟練者がいなくても売上高向上や現場負荷の軽減に対し、最大化への貢献が可能になる。

 さらに同社では、これまで飲食店向けのBtoBサービスを展開してきたが、これからはコンシューマ向けのサービスも展開していく予定だという。そのひとつが飲食店超直前予約サービス「トレタnow」だ。

 「トレタnowは、『今から行くよ』という10分前の予約にも対応できるサービスです。わかりやすいシーンでいうと、二次会の手配ですね。一次会の後に二次会のお店を探すのは面倒ですが、飲食店は二次会の時間帯である21時以降は人気店でも意外と席が空いていることが多い。このような行きたいお客さまと空いているお店をマッチングさせるサービスです」

 また、飲食店が困っている悩みのひとつに「当日ドタキャン」がある。客単価1万円を超えるお店ではお客が予約せずにふらっと入ることはほとんどない。だが、予約していたお客がどうしてもキャンセルしなくてはいけなくなってしまうことや、当日連絡なしでいきなりドタキャンされることもある。それらの問題も「超直前予約」で解決できる。

 セッションではトレタnowのデモも披露された。トレタnowを立ち上げると、今から入れる店舗が現在地の地図上に表示される。リストで検索したり、店舗の情報をチェックしたりすることも可能だ。お店を決めたら、タップして人数と時間と予約者情報を入力するだけだ。

「トレタnow」のデモ。今から入れる現在地付近の店舗が表示される。もちろん予約も可能だ。
「トレタnow」のデモ。今から入れる現在地付近の店舗が表示される。もちろん予約も可能だ。

 「今後はオンライン決済との連動で、お会計さえ不要な外食体験を提供していきたいです」と吉田氏は語る。現在は、恵比寿、六本木、渋谷、五反田エリアを中心にテストを重ねている。

 飲食店の課題、飲食店と顧客の間の課題を解決して食の仕事をおもしろくすることに取り組む株式会社トレタ。同社が提供する「まったく新しい予約体験」の今後に期待したい。

お問い合わせ

 株式会社トレタ



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著者プロフィール

  • CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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