柳井です。 最近、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズを少しずつ読んでいます。その1巻「甲州街道、長州路ほか」を去年読みました。その長州路の章内に、私の故郷にある関門海峡に関する記述があり、司馬氏は文章中その場所を、日本の景色のなかで最も好むと書いていました。 自分の属する物事についての話題、それも肯定的な話は、誰にとっても嬉しいものです。 ここ数年、インターネットの広告は、個人の属性に特化したターゲット広告に向かっています。相手の属性を調べて適切な広告を届ける。それは商売において重要なことです。しかし、そういった技術を「誰かを少し幸せな気分にさせる」ということにも使うことができます。例えば、私と同じ故郷の人に、先ほどの司馬遼太郎の文章を届けるなどです。 そういったことを考えながら、既存の技術も少し余裕を持って考えれば、いろいろな使い方ができるものだなと思いました。 |
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連載4コママンガ。混沌のなかから機械猫が自律。そして猫は考え続ける…。毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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