ガートナージャパンが各国企業のIT投資戦略を調査・分析して発表したランキングで、日本は調査対象国中で最下位となった。世界と日本のIT投資に対する意識に大きな落差が生まれつつあるようだ。
ガートナー ジャパンは、世界21カ国の企業のIT投資に関して調査・分析を行い、7つの共通指標による「国別IT投資マインド・ランキング」として、5月17日に発表した。総合ランキングのトップに輝いたのは、7つの指標中3つでトップを獲得したインド。日本はなんと最下位という厳しい評価を受けた。
1位 インド (100) 2位 シンガポール (82) 3位 スペイン・ポルトガル (74) 4位 マレーシア (71) 5位 オーストラリア (68) 6位 中国 (67) 7位 フランス (64) 8位 韓国 (60) 8位 米国 (60) 10位 北欧4カ国(デンマーク・フィンランド・スウェーデン・ノルウェイ) (58) 11位 ドイツ (51) 12位 英国 (49) 13位 カナダ (47) 14位 オランダ・ベルギー (45) 15位 イタリア (43) 16位 日本 (13)
ガートナーが行ったIT投資マインド調査では、IT基盤の先進性に加え、今後のIT投資に対する姿勢を把握する上で重要と考えられる以下の7つの共通指標を採用している。
- 2007年度のIT投資増加率
- IT予算の対年商比率
- CIOを設置している比率
- 経営陣がITの重要性を十分理解している比率
- 攻めのIT投資(競争優位の獲得を目的としたIT投資)
- 守りのIT投資(業務プロセスの改善を目的としたIT投資)
- 新規技術への投資の積極性
総合ランキング最下位の日本は、7つの指標中4つで最下位、2つが最下位より2番目だった。ITインフラ整備が進んでいる先進国群(G7諸国)はおおむね下位にあるが、日本は7つの指標中4つで最下位になり、総合でも最下位となった。調査を行ったガートナーは、日本が行ってきたIT投資の実績を考慮に入れても、日本のIT投資に問題点があることは否めないとして、5年後に果たして日本がIT先進国でいられるかどうかわからないと疑問を投げかけている。
プレスリリース:「世界のIT投資マインド、1位インド、日本最下位」(PDF)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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