JavaScriptエンジンであるV8、およびRustによるJavaScript/TypeScriptランタイム環境Denoの開発チームは、最新版となる「Deno 1.8」を3月3日(現地時間)にリリースした。
「Deno 1.8」では、JavaScriptからGPUハードウェアをプログラムするための低レベルで高性能なクロスアーキテクチャであるWebGPU APIを試験的にサポートしている。WebGPU APIを使用することで、Deno内からGPUレンダリングと汎用GPUコンピューティングに直接アクセス可能となり、最終的にはGPUアクセラレーションを使用して、DenoでTensorflow.jsを実行することを目指す。
また、Denoリポジトリにおいて2番目に要望が多い、ICUサポートが完全に追加されたほか、カバレッジ処理のカバレッジ収集とカバレッジレポートへの分割、インポートマップの安定化、モジュールを初めてフェッチするときに使用されるドメインごとの認証トークンを指定できる機能の追加、テストされたコードがDeno.exit()を呼び出さないことを保証する新たなサニタイザのDeno.test APIへの追加、Deno.permissionsにおけるAPIの安定化など、数多くの機能追加・改善が行われた。
なお、「Deno 1.8」にはTypeScriptの最新安定バージョンである「TypeScript 4.2」が付属している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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