チェコのJetBrainsは、Python統合開発環境の最新版「PyCharm 2021.1」を、4月7日(現地時間)にリリースした。
「PyCharm 2021.1」では、Pythonインタプリタ用の新たなビルド済みインデックスによって、標準ライブラリのインデックス作成をより高速化している。
また、WSL2がサポートされており、プロジェクトをWindowsファイルシステムへコピーすることなく、WSLファイルシステムに保存されているプロジェクトをPyCharmで使用できるようになるとともに、WSLインタプリタの検出が可能になり、プロジェクトにWSLインタプリタが構成されていない場合は、システムインタプリタを探し、それをデフォルトとして自動設定する。
さらに、Pythonコードでモジュールやパッケージ名を参照して、使用できるモジュールメンバのリストを使用してコード補完を呼び出す際に、インポートステートメントを自動で追加するようになった。なお、コード補完時の自動インポートは、NumPyのnpやPandasのpdといった、一般的なパッケージ名のエイリアスにも適用される。
ほかにも、エディタから離れることなく、新しいPythonパッケージのインストールや、ダウンロード可能なパッケージの参照などを行える、ツールウィンドウが追加された。ツールウィンドウはデフォルトで有効となっており、ターミナルおよびPythonコンソールとともにIDE下部から利用できる。また、豊富なコラボレーション機能によって、チームメンバーをリモート接続し、メンバーがどこにいても生産性の向上を可能にする機能である、Code With Meを搭載している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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