米Amazon Web Servicesは、AWS Lambda向け拡張機能の一般提供を、5月24日(現地時間)に開始した。今回の一般提供開始にあたって、拡張機能が終了するのを待つことなく、関数コードが完了したらただちに関数が応答を送信できるようになっている。この機能改善によって、拡張機能は関数の応答が返された後に、テレメトリを優先宛先へ送信するといったアクティビティが実行可能になる。
AWS Lambda向け拡張機能は、関数呼び出しの前・最中・後における診断情報のキャプチャといったユースケースに使用でき、コードを変更することなく自動的にコードをインストルメント化する。また、関数呼び出し前に、構成設定またはシークレットをフェッチ可能であり、セキュリティエージェントを介した関数アクティビティの検出とアラート、Amazon S3、Amazon Kinesis、Amazon Elasticsearch ServiceなどへのLambda関数からの直接かつ非同期のテレメトリ送信に対応している。
拡張機能は、Lambda関数と同じ課金モデルを共有しており、Lambdaライフサイクルのすべてのフェーズで使用される計算時間に対して料金が発生する。関数呼び出しの場合は、処理されたリクエストと、コードとすべての拡張機能を実行するために使用された計算時間に対して、1ms単位でまとめて支払いを行う必要がある。
なお、拡張機能ではCPU、メモリ、ストレージといったリソースを関数と共有し、関数コードの前に初期化されるため、関数のパフォーマンスに影響を与える可能性が考えられる。
利用可能なリージョンは、米国東部(バージニア北部)、ヨーロッパ(アイルランド、ミラノ)。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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