何か世の中に残る仕事したい
現在、テンプスタッフ・テクノロジーの育成カリキュラム「制御Pro」の講師を担当し、後輩へ『組込みソフトウェア』の指導をしています。思えば2003年7月にここの門を叩いて以来、振り返ってみると大きく変化した自分に気が付きます。
それ以前は運送会社の情報システム部に所属し、主にVBやVBA、Microsoft Office Accessなどを使って、各事業所に特化した料金計算システムやデータベースを使った情報検索など、「業務系ソフト」の設計・開発・導入を行っていました。
その後、3年ほど営業会社で社内SEをやった後に、「やはり自分のやりたいことをやりたい」ということで退職し就職活動を始めました。
もともとコンピュータにはなぜか(?)興味があり、高校時代から自分でプログラムを組んだりしていたのですが、最終的にはデジタル家電など、実際に世に出るものに携わってみたいという願望がありました。
父は建築関係の仕事をしていますが、実際に父が作った建物を見て、子供心に「お、なんかかっこいいなぁ」と思った記憶があります。自分もそのように、何か世に残る仕事がしたいと思いました。
転職、そしてエンジニア育成プログラムとの出会い
が、いざ退職してみたものの、
と思い、
ということで、とりあえず「テクノロジー」という名前の響きから、テンプスタッフテクノロジーに登録しに来ました。いくつか仕事を紹介してもらったのですが、どの案件もいまいちピンとこなかったので、
と聞いてみたところ、
と言われて見せてもらったのが、立ち上げ直後の「制御Pro」でした。
と、当時自己資金が枯渇気味だった私には、とても魅力的に感じられました(一人暮らしの人には分かってもらえるはず(笑))。社内SEでの3年間にプログラマの感覚を忘れて心配だったこともあり、千載一遇のチャンスとばかりに、とりあえず説明会に参加しました。
その後順調に(と思っているのですが)、1次選考、2次選考と話が進み、めでたく内定が出ました。そして研修がスタート!!
研修プログラムで突き当たった大きな壁
最初の2週間は座学での講義で、リアルタイムOS(T-kernel)やARMなどの講義を受けました。初めての分野もあったのですが、何とかついていけました。
座学も終わり、いよいよ実習! T-EngineというハードからOSまですべて揃った環境で研修を行います。私自身、開発キットの使用経験があまりなかったという意味でも、楽しみに研修に入っていきました。
が……、
そこに待っていたのは、何百ページもある開発キットの仕様書、線が入り乱れて訳が分からない回路図、極めつけは意味不明の単語が並び、全編英語のハードウェアマニュアルでした……。
と捨て台詞を残しつつ、次回『華麗なる奮闘編』へ続く。