米Microsoftは、コードエディタVisual Studio Code用のPython拡張機能2021年6月版を、6月17日(現地時間)にリリースした。
Visual Studio Codeの最新バージョンでは、プロジェクトフォルダを信頼するかどうかを決定できるWorkspace Trust機能が導入されており、フォルダまたはワークスペースを信頼しない場合でも、制限付きでファイルの参照が可能になっている。
信頼できるワークスペース内では、Python機能拡張はマシン内のPython環境を自動的に検索するので、プロジェクト用にPython環境を選べるほか、オートコンプリート、コードナビゲーション、リンティング、フォーマット、テストといったすべての機能が使える。
一方、信頼できないフォルダでは、制限付きモードでファイルの参照が可能ながら、Workspace Trustの悪意のある可能性のあるコードの自動実行を防ぐ機能によって、Python拡張機能が読み込まれないため注意が必要となる。
また、2021年6月版のPython機能拡張では、「PyTorch Profiling Plugin 0.2.0」によってプロファイラスタックトレースからソースコード(ファイルや行)へ直接ジャンプする機能が追加されており、PyTorch Profilerからスタックトレースをクリックすることで、Visual Studio Codeで対応するファイルが自動で並べられて開き、目的のコード行が強調表示/フォーカスされるようになった。
さらに、Pylanceが辞書型キーの補完をサポートするようになり、dict()またはリテラル構文{}を使用して作られた辞書に提供される。
そのほか、Jupyter拡張機能がオプションの依存関係になり、Jupyter拡張機能をアンインストールまたは無効にした場合でも、Python拡張機能を引き続き使えるようになるとともに、メッセージがエディタに伝えられないバグの修正、WindowsでTensorBoardのペインが空白になるバグの修正、python.pythonPathの非推奨化およびpython.defaultInterpreterPathをワークスペースレベルに追加するための制御されたロールアウトの有効化など、ユーザーからの要望を受けたいくつかの機能拡張や修正が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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