OpenJDK HotSpotおよびGraalVMのためのKubernetesネイティブのJavaフレームワークであるQuarkusの開発チームは、最新版となる「Quarkus 2.0.0」のファイナル版を、6月30日(現地時間)にリリースした。
「Quarkus 2.0.0」では、JDK 11がサポートされ、JDK 8のサポートが終了したほか、「GraalVM 21.1」が推奨バージョンとなり、Quarkusの中核を成すVert.xが「Vert.x 4」に、QuarkusのすべてのSmallRyeコンポーネントが「MicroProfile 4」にアップグレードされている。
さらに、継続的テスト機能が新たに搭載されており、開発モードにおいてテストの自動的な実行が可能になった。継続的テストを有効にすることで、テストスイートが実行され、以降はコーディング中に自動でテストが行われるようになり、テストが失敗した場合は通知されるので、ブラウザに切り替えることなく、変更に関するフィードバックが即座に得られる。
なお、継続的テストの搭載にあわせて、テスト用のクラスロードモデルが開発モードと同じになり、互換性のある端末が検出されるとコンソールウィンドウ下部にステータスメッセージを表示するようになった。さらに、コンソールにテスト出力を行う必要がない場合は無効にすることもできる。
ほかにも、Quarkus CLIが改良され、MavenまたはGradleコマンドによってQuarkusプロジェクトを操作する必要がなくなるとともに、SmallRye GraphQLクライアント拡張機能の形式でGraphQLクライアントが提供され、Hibernate ORMのバージョン5.5へのアップグレードによってHibernate ORM拡張機能がメタデータコントリビュータをサポートするなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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