ネットワーク関連の検定試験を運営する日本ネットワーク技術者協会は、「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」を2022年8月より実施することを発表した。ベータ試験は2022年春に実施予定。
「Pythonとネットワーク自動化基礎検定」は、配属前から配属3年目程度のネットワークエンジニアでネットワーク自動化の構築・運用を担当する方を主な対象とした試験。
同協会では、PyCon JP Association 代表理事、Pythonエンジニア育成推進協会 顧問理事寺田学氏をPythonアドバイザーとして迎え、試験問題の出題範囲の策定と試験問題のレビューを行う。
今回の検定実施背景として同協会は、Pythonに関する求人のうちネットワーク関連の求人が全体の4割を占めていることから(Indeed Japanでの2021年7月集計)、ネットワークの自動化等でPythonが中心的な技術の一つとして利用されていることと、人材育成の需要が高いことを示していると指摘。ネットワークの自動化を学習するエンジニアに対し、正しい知識と文法の理解度をチェックするための検定を実施することで、エンジニアの育成を推進していく。
検定の判定基準は、出題範囲に記載された基礎的な用語知識を有することと、出題範囲に関連する基礎的な文法知識を有することで、試験時間は60分、判定基準は7割正解となる。受験期間は通年で、全国300か所のCBTソリューションズ試験会場で受験できる。
出題範囲は以下の通り。
- Python基礎
- 文字列/ファイル操作
- Pythonのデータ型
- subprocessでコマンド実行
- telnetlibの使い方
- ライブラリ利用方法
- Netmikoライブラリ
- NAPALMライブラリ
- openpyxlライブラリ
なお、同検定は「Pythonとネットワークの自動化検定」のうちの一つで、別のグレードの試験として、ネットワークの自動化構築・運用経験者を対象とした「Pythonとネットワークの自動化実務検定」も予定している。「Pythonとネットワークの自動化実務検定」の実施時期や出題範囲については策定中。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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