米Microsoftは、.NET 6におけるgRPCに搭載された新機能について、12月6日(現地時間)付の公式ブログ投稿して紹介している。
.NET 6では、gRPCクライアント側の負荷分散によって、負荷分散のためのプロキシが不要になっており、RPCがgRPCサーバに直接送信されるので、プロキシを使用する場合に発生していた追加のネットワークホップがなくなり、遅延を減らせるようになっている。
さらに、負荷分散プロキシではプロキシ経由で送信されるすべてのHTTPリクエストを解析してから再送信する必要があったが、それらが不要になったため、CPUとメモリのリソースを節約できる。また、プロキシサーバがなくなったことで、よりシンプルな構成が可能になった。
.NETにおけるgRPCでは、メッセージのデフォルトシリアライザとしてGoogle.Protobufパッケージが用いられているが、.NET 6ではGoogle.Protobufの改善によって、シリアライザがより最適化されている。
ほかにも、.NET 6のgRPCでは、従来バージョンで問題となっていたダウンロード遅延が解消されたほか、HTTP/3がサポートされた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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