米Mozillaは、WebブラウザFirefoxの最新バージョンとなる「Firefox 97.0」を、2月8日(現地時間)にリリースした。
「Firefox 97.0」では、Windows 11で導入されている新たなスタイルのスクロールバーを表示できるようになったほか、macOSにおけるシステムフォントの読み込みが改善され、新しいタブの作成やタブの切り替えが速くなっている。
Web開発者向けの変更としては、CSSの<length>および<length-percentage>データ型で使用する単位であるcapおよびicがサポートされるとともに、@scroll-timeline (en-US)アットルールおよびanimation-timeline (en-US)プロパティのサポート、color-adjustのprint-color-adjustへの名称変更およびcolor-adjustの非推奨、CSSカスケードレイヤのデフォルトでの有効化、scrollbar-gutter (en-US)のサポートが行われた。
さらに、SVGで描画するパスを定義するためのd属性をCSSでプロパティとして使用可能になったほか、いくつかのSVGPathSeg APIの無効化、DedicatedWorkerGlobalScopeにおけるAnimationFrameProviderのサポートが追加されている。また、AbortController.abort() (en-US)(またはAbortSignal.abort() (en-US))を用いて中断シグナルの理由を設定できるようになるとともに、AbortSignal.throwIfAborted() (en-US)が使用可能になった。
ほかにも、Marionette:QuitがsafeModeを受け入れるようになり、WebDriver:NewSessionとWebDriver:NewWindowの安定性が向上し、tabs.queryのcookieStoreIdにおける文字列の配列のサポート、contentScripts.registerへのcookieStoreIdの追加などが行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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