米Microsoftは、開発者向けカンファレンス「Microsoft Build 2022」において、マイクロサービス専用に構築されたサーバレスコンテナを使用して、クラウドネイティブアプリをシームレスにサポートし、Kubernetesベースの環境でアプリを最新の状態に保てる「Azure Container Apps」の一般提供を、5月24日(現地時間)に発表した。
Azure Container Appsは、アプリ中心のサービスであり、開発者はクラウドインフラストラクチャの管理に煩わされることなく、ビジネスロジックに集中できる。
Linuxベースのコンテナにパッケージ化されたアプリコードを、ランタイムやプログラミングモデルを適用せずに実行可能であり、ゼロまでスケールダウンしたり、HTTPリクエストまたはイベントに応じて、スケールアウトしてグローバルな需要に対応することも可能である。また、常時接続のバックグラウンドサービスとしてアプリの実行をサポートする。
Kubernetes Event Driven Autoscaling(KEDA)、Distributed Application Runtime(Dapr)、Azure Kubernetes Service(AKS)で実行されるEnvoyなどのCNCFプロジェクトによる強力なオープンソーステクノロジーを基盤に構築されており、Daprを活用してマイクロサービスのベストプラクティスをカプセル化し、KEDAを活用して複雑なマニフェストやKubernetesオペレータを管理することなく、イベント駆動型のスケールを実現できる。
このような、オープンソース中心のアプローチによって、チームはアプリの移植性を保ちつつ、Kubernetesの運用オーバーヘッドなしにクラウドネイティブアプリの、Azureへの迅速なオンボードが可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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