米Amazon Web Servicesは、メインフレームアプリケーションをモダナイズして、AWSのフルマネージド環境にデプロイできるサービス「AWS Mainframe Modernization」の提供を、6月8日(現地時間)に開始した。
AWS Mainframe Modernizationは、メインフレームアプリケーションのアセットを検出し、すべてのデータとその他の依存関係を特定することが可能で、アプリケーションをリプラットフォームするかリファクタリングするかに応じて、ソースコードを適応またはリファクタリングできる統合開発環境を提供する。
リファクタリングを行う場合は、自動リファクタリングパターンを使用することで、メインフレームアプリケーションアセットが最新の言語とエコシステムに自動変換される。具体的には、Blu Ageツールを使用してCOBOL、PL/1、JCLコードをJavaサービスおよびスクリプトに変換するとともに、画面、インデックスファイル、バッチアプリケーションを最新のアプリケーションスタックに変換するためのパターンとルールによって、最新のコード、データアクセス、データ形式を生成する。
リプラットフォームの場合は、フルマネージドランタイムにプリインストールされているトランザクションマネージャ、データマッピングツール、画面およびマップリーダ、バッチ実行環境といったMicro Focusメインフレーム互換コンポーネントによって、ソースコードの変更を最小限に抑えつつアプリケーションをAWSへ移行できる。
そのほか、メインフレームアプリケーション向けサービスとして、継続的インテグレーションと継続的デプロイのパイプライン作成を容易にするAWS CloudFormationテンプレートを提供するとともに、管理対象ランタイムを監視するためのモニタリングサービスを展開および構成することによって、アジャイルとDevOpsの方法論のベストプラクティスを使用して、移行後にアプリケーションの維持または進化を可能にする。
AWS Mainframe Modernizationは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シドニー)、カナダ(中部)、欧州(フランクフルト、アイルランド)、南米(サンパウロ)のAWSリージョンにて利用でき、使用した分だけ料金が発生する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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