米Microsoftは、「Windows Terminal」がバージョン1.14に更新されるとともに、「Windows Terminal Preview」がバージョン1.15にアップデートされたことを、7月6日(現地時間)に発表した。
「Windows Terminal Preview 1.15」では、マークモードにてキーボードを使用したテキストバッファ内における任意のテキストの選択が可能になったほか、マークモードアクションとしてマークモードを切り替えるmarkMode、キーボードのみを使用してブロック選択を作成するtoggleBlockSelection、キーボードを使用して選択範囲を変更する際にフォーカスがもう一方の選択マーカーに切り替わるswitchSelectionEndpointが追加されている。
さらに、スクロールマークが試験的にサポートされるようになり、experimental.autoMarkPrompts設定を追加することで入力した各コマンドのプロファイルにスクロールマークを自動的に追加できるようになった。なお、スクロールマークをスクロールバーにも表示したい場合は、プロファイルにexperimental.showMarksOnScrollbar設定を追加する必要がある。
スクロールマークアクションとしては、テキストバッファにスクロールマークを追加するaddMark、指定された方向にスクロールマークまでスクロールするscrollToMark、現在の位置(選択範囲がある場合はその位置、またはカーソル位置)のスクロールマークをクリアするclearMarkが用意されている。
また、PowerShellにおけるPSReadlineコンポーネントの新バージョンにて、PowerShell実行中に予期しない黒い背景が表示される問題が修正されたことから、Windows Terminalにおける同問題回避のためのパッチが削除された。その結果、Oh-My-Poshにて再び黒の背景色を使用してプロンプト要素を表示することが可能になっている。
ほかにも、数多くの不具合修正や改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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