米Isovalentは、eBPFを利用して、ネットワーキング、可観測性、セキュリティを実現するCiliumの最新バージョンとなる、「Cilium 1.12」を7月20日(現地時間)にリリースした。
「Cilium 1.12」では、Ingressコントローラの統合、サイドカーなしでのサービスメッシュ実行への対応が行われるとともに、Kubernetes CRDによるEnvoy全機能の利用が可能になり、Gateway APIのサポートが開始されている。
あわせて、クラスタメッシュへの対応、外部ワークロードの改善、安全性の向上、負荷分散への対応、ネットワーキングの改善などが行われた。
そのほか、「Isovalent Cilium Enterprise 1.10-CE」および「Isovalent Cilium Enterprise 1.11-CE」の一部として、FQDNポリシーを適用するためのDNSプロキシの新しい高可用性バージョンであるDNSプロキシHA、オフラインインストールのサポート、HubbleとTetragonの可観測性データを時系列で保存する時系列データベースであるTimescapeへの対応、サービスマップとTimescapeからのフローデータを表示して、過去を振り返れるHubble UIの履歴ビューへの対応などが行われるととともに、Tetragon EnterpriseにTCP、TLS、HTTPといったプロトコルに対する新たな可観測性の洞察が追加されるなど、非常に多くの機能追加、改善が実施されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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