米HashiCorpは、IaCツールTerraformのCDKである「Cloud Development Kit for Terraform(CDKTF)」の一般提供を、8月1日(現地時間)に開始した。
CDKTFによって、開発者は使い慣れたプログラミング言語からコンテキストを切り替えることなく、インフラストラクチャをコードとしてセットアップできるようになる。
アプリケーションのビジネスロジックを定義するために使用するのと同じツールと構文を使用して、インフラストラクチャリソースをプロビジョニングすることが可能となり、チームは使い慣れた構文で共同作業を行いながら、Terraformエコシステムの機能を活用して、Terraformデプロイパイプラインを通じてインフラストラクチャ構成をデプロイできる。
コンストラクトと呼ばれるカスタム抽象化レイヤを作成することで、プログラミング言語で記述された既存のリソース構成を再利用することが可能になり、開発が簡素化され、新しい機能やサービスの迅速な提供を実現する。
使用する言語は、HashiCorp構成言語(HCL)かCDKTFでサポートされているプログラミング言語かを、チームまたはプロジェクトごとに定義できる。また、アプリケーションコードから合成されたJSON構成ファイルは、Terraformへの直接のデプロイが可能となっている。
今回、一般提供が開始されたCDKTF(バージョン0.12)では、新たにサポートする言語にGoが加わるとともに、CI/CDワークフローの一部としてCDKTFコードを実行できる、新たなGitHubアクションが公開された。
ほかにも、使用可能なすべてのプログラミング言語での単体テストのサポート、Terraformイテレータのサポート、convertコマンドの機能改善など、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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