米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 4.8」のリリース候補版(Release Candidate)を8月11日(現地時間)に公開した。
今回のリリース候補版では、自動的にインポートするファイル群の中に、例外を設けることができるようになった。また、コンパイラオプション「strictNullChecks」を有効にしたときに、nullやundefinedが正しい値と認められない場合は制約のない型パラメーターを使うことができなくなった。さらに、型だけを指定して値が無い状態でインポートやエクスポートをすることができなくなった。
「TypeScript 4.8」の新機能としては、コンパイラオプション「strictNullChecks」を有効にしたときの動作の正確さと一貫性を改善した。具体的には交差型と共用体型の動作を変更し、型の絞り込みの手法を変えた。さらに、infer型変数にextends制約を追加する方法が導入されたほか、tscコマンドに「--watch」「--incremental」「--build」を付けて実行するときの処理速度が改善した。
ほかにも、オブジェクトと配列リテラルを比較しようとするとエラーを出すようになり、バインディングパターンにおける型推論を改善した。また、tscコマンドの「--watch」を実行したときにLinuxやmacOSでは正しく動作しないという問題を修正し、コードエディタで参照を検索したときの処理速度向上などの改善が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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