非営利の人工知能研究団体であるFast.aiは、作成したコードをGitで管理できるJupyter Notebook環境を8月25日(現地時間)に公開した。
Jupyter Notebookで、作成したコードを保存すると.ipynbという形式のファイルを出力するが、このファイルにはコードだけでなく、実行結果やメタデータも入っているため、Gitで管理しようとすると問題が発生する。また、同じ内容でも実行するたびにファイルの中身が変わり、Gitは競合を検出してファイルの競合の内容を書き込むが、.ipynb形式とGitが競合を書き込む形式が異なっている。その結果、Gitが競合を書き込んだ後にJupyter Notebookで実行しようとすると、ファイルが壊れているというメッセージが現れて実行できない。
Fast.aiが今回公開した「nbdev2」では、Gitが競合を書き込む形式をJupyter Notebookに合わせ、保存時には不要なメタデータなどを排除して保存ファイルを作成する。このため、Jupyter Notebookで作成したコードをGitで管理しやすくなる。
nbdev2は、Fast.aiのWebサイトで公開している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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