米GitHubは、同社が開発しているオープンソースのアプリケーションフレームワーク「Electron」の最新版となる「Electron 21.0.0」を、9月27日(現地時間)に公開した。
「Electron 21.0.0」ではまず、収録しているソフトウェアが新しくなった。具体的にはWebブラウザ「Chromium」がバージョン106に、「V8」JavaScriptエンジンがバージョン10.6に、JavaScript実行環境「Node.js」がバージョン16.16.0となった。
また、「webFrameMain」モジュールに、「origin」プロパティが加わった。これは、ウィンドウを表示したときに、どの親フレームが表示させているのかを示すプロパティだ。また、「WebContents」モジュールに「ipc」メソッドが加わった。これは、WebContentsオブジェクトから非同期メッセージを送信するものだ。
そして、V8 JavaScriptエンジンで、サンドボックス化ポインタが有効になった。Google Chrome 103での決定に従ったものとしている。サンドボックス化ポインタは、以前から備わっていたポインタ圧縮機能と組み合わせることで、セキュリティ強度を高め、処理性能を引き上げ、メモリ消費量を下げる効果があるという。ただし、ヒープ外のメモリを指す「ArrayBuffer」を使用できなくなるため、必要に応じてコードを書き換えなければならない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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