UI構築のためのJavaScriptフレームワークであるVue.jsの開発チームは、Vue.jsの公式IDE/TSツール「Volar 1.0」(コードネームは"Nika")を、10月10日(現地時間)にリリースした。
「Volar 1.0」には、全面的な改善が数多く含まれており、UX、パフォーマンス、パッケージサイズの改善とともに、Plugin API v1もリリースされたほか、フレームワークに依存しないようコアコードをリファクタリングしている。
過去7か月間に行われた、おもな機能改善としては、ViteおよびNuxt 3 Preview向けのGoto CodeおよびHighlight Selection Dom Elementsが実装されたほか、Component Previewの実装、SFCブロックの初期インデントを指定するformat.initialIndentの追加、Web IDEサポートの実装、<template lang="pug">のビルトインサポート終了などが行われた。
ほかにも、Takeoverモードが有効になっているときにポップアップが表示されなくなるなどUX/DXの改善や、TypeScript関連のさまざまな改善、SourceMapマッピングの高速化などパフォーマンスの向上、Vue.js以外の言語サーバの実装、VueLanguagePlugin APIおよびLanguageServicePlugin APIのサポート、外部ツールのサポートなど、数多くの機能追加・改善が実施されている。
今後は、ドキュメンテーションWebサイトの公開や、バグ報告プロセスの改善、LangaugeServicePluginにおけるグローバルインストールのサポート、Bunベースの言語サーバの実装、増分更新テンプレートによるコード生成、TypeScriptとLSPソースコードのパフォーマンス向上に関する検討なども予定する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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