米Daggerは、CI/CDエンジン「Dagger」の設定をGo言語で記述可能にする開発者キット(SDK)である「Dagger Go SDK」の提供を10月25日(現地時間)に始めた。DaggerはApache 2.0ライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Daggerはソフトウェアのビルド、テスト、デプロイなどの一連の作業、つまりCI/CDパイプラインをコードの形で表現可能にし、容易な操作でパイプラインを再現できるようにするツール。
Daggerを利用することで、CI/CDパイプラインの各種設定をソースコードにまとめることが可能になる。さらに、そのソースコードがあればクラウド上のコンテナ環境だけでなく開発者のデスクトップにも同じCI/CDパイプラインを簡単に再現できる。
Daggerではこれまで、設定の記述にGoogleが開発したCUE言語を使用していた。CUE言語はKubernetesの設定をソースコードの形で残すために開発した言語であり、さまざまなソフトウェアツールの設定記述に利用されている。しかし、設定の記述を目的としているため、汎用言語とは性格が異なり、使いこなすにはCUE言語を最初から学習する必要がある。
今回登場したDagger Go SDKを利用すれば、汎用言語の一種であり、ユーザー数も多いGo言語でDaggerの設定を記述できる。普段から開発にGo言語を使用している開発者なら、簡単に使いこなせるようになる。将来はDaggerをほかの汎用言語に対応させるSDKも投入する予定だという。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です