アスクが販売代理店を務める米国Rescaleは、「Rescale CRE(Compute Recommendation Engine)」を11月14日に発表した。
Rescaleは、パブリッククラウド上でハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)をサービスとして展開する、HPC-as-a-Serviceを提供している。今回発表された「Rescale CRE」は、さまざまなフルスタックメタデータとNVIDIAアーキテクチャ上の機械学習を用いて開発されており、利用者は計算に使用するアプリケーションの実行に最適なパブリッククラウド上の計算コアを容易に選択できるようになる。これにより、コストならびに計算実行までにかかる時間を大幅に削減することが可能となる。
さらに、AIをクラウド上で実行したいというニーズの高まりに対応し、Rescaleは「NVIDIA AI Enterprise」を導入して、NVIDIAがサポートするAIワークフローと処理エンジンを含むクラウドプラットフォームの提供範囲拡大に取り組んでいる。これにより、Rescaleの利用者は、主要パブリッククラウド上で、AIアプリケーションを開発することができるようになる。また、クラウド上またはオンプレミスなど設置場所に限定されず、NVIDIA DGXシステム間でワークロードの統合を可能とするAI開発者ワークフロー管理ソフトウェア「NVIDIA Base Command Platform」がRescaleのサービスに統合される予定。
加えて、Rescaleは、NVIDIAが展開する物理機械学習ニューラルネットワークモデル開発のためのフレームワークである「NVIDIA Modulus」が、Rescaleプラットフォーム上で利用可能となることも発表している。Modulusは、物理学とデータを融合させ、ほぼリアルタイムのシミュレーションを可能にするモデル構築が可能。Rescaleプラットフォーム上で数回クリックするだけで、Modulusは、データの前処理やモデルのトレーニングから推論やモデルの展開まで、AIを利用したシミュレーションのワークフロー全体の実行ができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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