米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 4.9」を11月15日(現地時間)にリリースした。なお、リリース候補(RC)以降は変更が行われていない。
TypeScript 4.9では、新たにsatisfies演算子が追加され、式の型を変更することなく、式の型がある型と一致するかどうかを検証できるようになった。また、あるオブジェクトが特定の型のすべてのキーを持ち、それ以外のキーを持たないことを確認できるなど、エラーの検出にも使える。
さらに、in演算子を使用した型の絞り込みが可能になり、ECMAScriptにおける次期機能であるauto-accessorsがサポートされたほか、NaNとの直接比較でエラーを出し、代替としてNumber.isNaNのバリエーションの使用を推奨するようになった。また、ファイル監視がデフォルトでファイルシステムイベントによって行われ、イベントベースの監視を設定できなかった場合にのみポーリングにフォールバックするようになった。
ほかにも、未使用のインポートを削除する機能が提供され、未使用のインポート名とステートメントを削除するようになるとともに、forEachChild関数が書き換えられ、すべての構文ノードでswitch文の代わりに関数テーブルのルックアップを使用するようになるなど、影響はそれほど大きくないもののパフォーマンスを改善する、いくつかの変更が行われるなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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