JavaScriptフレームワークSvelteの開発チームは、Svelte上にWebアプリケーションを構築するためのフレームワークであるSvelteKitの最新バージョンとなる「SvelteKit 1.0」を、12月14日(現地時間)にリリースした。
SvelteKitは、従来のマルチページアプリやMPAフレームワークとは異なり、サーバでレンダリングされた最初のページが読み込まれた後、デフォルトでクライアント側のナビゲーションになるため、ページ遷移の高速化、ページ間での状態の維持(サイドバーのスクロール位置など)、およびデータ使用量の削減が可能になる。また、ページが読み込まれるたびに分析などのサードパーティのスクリプトを再実行する必要もない。
さらに、従来のサーバフレームワークと異なる点としては、緊密に結合された2つのアプリ(1つはHTMLを生成し、もう1つはクライアント側の対話を処理する)を効果的に持つ代わりに、1つの言語を使用できる。JavaScriptが実行される場所ならどこでも実行されるため、アプリを従来のノードサーバとしてデプロイするか、サーバレス機能を使用してデプロイすることが可能となっている。
また、静的サイトジェネレータとは異なり、パーソナライズされたデータまたは動的データを使用してアプリを構築できるので、ページが読み込まれた後にブラウザからデータを取得することによる、パフォーマンスの低下やレイアウトの変化は発生しない。
現時点で、SvelteKitを本番環境で使用する準備は整っているものの、今後はi18nサポートの搭載、インクリメンタル静的再生成、デプロイリージョンとランタイムのきめ細かな制御、画像の最適化、その他さまざまな機能改善を予定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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