エンジニアの半数以上が交代制でオンコール当番を担当
株式会社ココナラの主な事業は4つ。テレビCMでもおなじみの日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」と、3,000名以上の弁護士に相談できる「ココナラ法律相談」、2021年に開始した法人購入者向けに特化した「ココナラビジネス」、そして2022年に開始したITフリーランスと企業の業務委託案件をつなぐ「ココナラエージェント」だ。
川崎氏は、株式会社ココナラに2020年に入社。同社が提供するプロダクトのインフラ部門と社内情報システム部門を率いている。事業の成長のためにはプロダクトを支える堅牢性とアジリティの高い基盤が必要だと考え、さまざまな技術課題の解消に日々取り組んでいる。川崎氏は「個人向けだけでなく、法人向けの事業にも注力し『ココナラ経済圏』のようなものを作ってどんどんプロダクトを成長させていくのが直近の動きです」と語る。
ココナラの各プロダクトはAWS上で稼働している。川崎氏は「システム構成としてはAmazon EC2やコンテナなどの環境で、プロダクト自体はAWS上で完結しています。ほかに、分析基盤はGoogle Cloud、検索基盤はElastic Cloudと、各種クラウドサービスのいいところをうまく活用しています」と説明した。
成長を支えるエンジニアの人数も増えている。在籍エンジニアは、川崎氏が入社した2年前は30名強だったが、2022年12月時点で60名を超えている。エンジニア組織としては、フロントエンド、バックエンドといった領域に分かれ、プロダクトインフラと社内情報システムの領域を担うのが川崎氏のグループだ。現在も積極的にエンジニアの採用活動をしており、川崎氏もイベントへの登壇やテックブログ・事例掲載の寄稿、インタビューなどでの情報発信によって貢献している。
インフラ運用は、インフラエンジニアだけでなく、フロントエンドやバックエンド領域のエンジニアも担当する。
川崎氏は「40名弱のエンジニアがシステム運用に携わっています。24時間・365日稼働しなければならないプロダクトなので、インフラのメンバーだけでは対応できません。日々のオンコール当番を設定しており、開発メンバーも保守を担当することがあります。インフラだけでなく、アプリケーションのトラブルもあり、また新しく入社する人もいますので、オンコール当番は技術領域や習熟度によってバランスよくなるよう工夫しています」と述べた。