米Microsoftは、AIを活用したまったく新しい検索エンジン「Bing」と、Webブラウザ「Edge」を、2月7日(現地時間)にリリースした。現在、プレビュー利用が可能となっている。
新たなBingは、使い慣れた検索エクスペリエンスの改良版を提供し、スポーツの試合結果、株価、天気といった単純なものに対して、より関連性の高い結果を提供するとともに、必要に応じてより包括的な回答を表示するサイドバーを提供する。
Web全体からの検索結果をレビューして、探している答えを見つけて要約してくれるので、複数の結果をスクロールする必要がなく、対話的に求めている回答を絞り込めるインタラクティブチャットも備えている。
さらに、コンテンツの生成機能も搭載しており、メールを書いたり、ハワイ旅行のための5日間の行程表を作成したり、就職の面接の準備をしたり、トリビアナイトのクイズを作成したりできる。
新しいEdgeは、AI機能を備えるとともに外観も一新された。サイドバーではコンテンツの要約が可能で、チャット機能を利用した対話的なコンテンツ作成にも対応している。
新たなBingには、ChatGPTよりも強力であり、とりわけ検索用にカスタマイズされた、次世代OpenAI大規模言語モデルが採用されており、ChatGPTとGPT-3.5からの重要な学習と進歩が取り入れられているので、より高速で、より正確で、より機能的な検索を実現した。
さらに、OpenAIモデルを使用して、Prometheusモデルと名付けた独自の方法を開発しており、より関連性が高く、タイムリーでターゲットを絞った結果が得られるだけでなく、安全性も向上している。
また、コアのBing検索ランキングエンジンにAIモデルを適用したことで、検索結果の関連性がこれまででもっとも高まった。
これらの検索エクスペリエンスの実現は、OpenAIがAzureの世界的なインフラストラクチャを使用して、Bingに最適化されたモデルをトレーニングした成果であるとしている。
現在、新しいBingはデスクトップでの限定プレビューとして利用できる。近日中にモバイル環境でのプレビューも予定しているという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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