FreeBSDプロジェクトのリリースエンジニアリングチームは、「FreeBSD 13」における3番目のリリースとなる「FreeBSD 13.2-RELEASE」が利用できるようになったことを、4月11日(現地時間)に発表した。
「FreeBSD 13.2-RELEASE」では、OpenSSHがバージョン9.2p1、OpenSSLがバージョン1.1.1t、ZFSがOpenZFS 2.1.9に更新されるなど、さまざまな収録パッケージがアップデートされている。
カーネルにおける変更としては、bhyveハイパーバイザがゲストで16を超えるvCPUをサポートするようになるとともに、Address Space Layout Randomization(ASLR)がデフォルトで64ビットの実行可能ファイルに対して有効になった。
さらに、Journaled Soft Updatesの実行時に、UFSファイルシステムでスナップショットを作成できるようになり、Journaled Soft Updatesを実行しているライブファイルシステムでの、バックグラウンドダンプの実行が可能になっている。
ほかにも、WireGuardドライバが再統合され、WireGuardプロトコルを使用して仮想プライベートネットワーク(VPN)インターフェースが提供されるようになるとともに、netlinkネットワーク設定プロトコルが利用できるようになるなど、数多くの機能追加・改善が行われた。
なお、「FreeBSD 13.2-RELEASE」はamd64、i386、powerpc、powerpc64、powerpc64le、powerpcspe、armv6、armv7、aarch64、riscv64アーキテクチャで利用可能であり、起動可能なISOイメージから、またはネットワーク経由でインストールできる。また、一部のアーキテクチャではUSBメモリからのインストールもサポートされている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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