Googleは、Androidアプリケーションの開発者に向けて、ユーザー自身でアカウントやデータを容易に削除できるようにする仕組みをアプリケーションに持たせるように求める文書を4月5日(現地時間)に公開した。
Googleはアプリケーションのユーザーが、アカウントやデータを消去する方法として、より簡単で、一貫した操作で済むものを求めているとし、アプリケーション開発者に、アプリケーションが持つ機能の一つとして、そのアプリケーションのユーザーアカウントや付随するデータを削除する機能を用意するように求めている。
開発者がこの機能を作ることで、ユーザーがさらに便利に使える機能を加えられる可能性もあるとしている。アカウントは削除したくないが、アプリケーションで使用、生成したデータのうち、特定のものを削除したいという要望に応える機能などを付加できるだろうとしている。
そして、セキュリティや詐欺被害防止、当局の規制などを理由に、特定のデータを開発者が保存するようにする場合、ユーザーに対してその事実を明確に告知する必要があるともしている。
Googleは、開発者が以上のような機能を追加することはそれほど簡単なことではないと考えており、開発者に時間的猶予を与えている。開発者は、今回Googleが求める機能を自身のアプリケーションに追加できたかどうかを12月7日までに回答することが求められる。そして、2024年の初めには、Google Playでアプリケーションを紹介する画面に、今回Googleが求めている機能が加わっているかどうかを表示し始めるとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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