Linuxディストリビューション「OpenWrt」の開発チームは、最新の安定版となる「バージョン22.03.4」を公開した。OpenWrtは、GNU General Public License 2.0で公開しているオープンソース・ソフトウェア。
OpenWrtは、サーバーやデスクトップではなく、組み込みシステムで使うことを想定したLinuxディストリビューション。ファイルシステムとパッケージ管理システムを持ち、開発者は、組み込みシステムのハードウェアに合わせたソフトウェア部品をパッケージの形で導入でき、組み込みシステムの制御ソフトウェアを比較的容易に開発できる。特に、家庭用無線LANルーターへの対応が充実しており、日本のバッファローや台湾ASUSなど、数多くのメーカーが販売しているさまざまな無線LANルーターで使用できるファームウェアを、OpenWrtを利用して開発して、Webサイトで配布している。
今回の「バージョン22.03.4」では、11件のセキュリティ脆弱性を修正し、4件の不具合を解消し、新たに6種類のハードウェアに対応した。また、Linuxカーネルをバージョン5.10からバージョン5.10.176にアップデートした。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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