米Google Cloudは、クラウドで動作する開発/テスト環境である「Cloud Workstations」の提供を5月16日に正式に開始した。Cloud Workstationsは、2022年10月の「Google Cloud Next '22」で発表したもので、それ以来プレビュー版として提供していた。
Cloud Workstationsは、Google CloudのVirtual Private Cloud内でコンテナの形で動作する開発/テスト環境。このコンテナにツールやライブラリ、実行環境などをインストールして実行できる。統合開発環境(IDE)からこのコンテナに接続することで、コードの入力などの作業ができる。テストなどはクラウド上のコンテナで実行するため、開発者のローカルPCに負担がかかることはない。
また、作成したコンテナを開発メンバーに配布すれば、開発者のローカルPCにインストールしたライブラリのバージョンが異なるなどの原因で、一部の環境では動作するが、ほかの環境では動作しないという問題を避けることができる。
IDEは、チェコJetBrains製のIntelliJ IDEAやPyCharm、Rider、CLionなどのほか、Posit Workbench(RStudio Pro)、Visual Studio Codeなどに対応する。また、Google Cloudが提供するWebブラウザで動作する開発環境も使用可能だ。
今回の正式提供開始に合わせて、コンテナの実行環境としてGPUを搭載したものも選べるようになった(現段階ではプレビュー)。機械学習や大規模データ処理などGPUが欠かせない用途にも使用できる。さらに、このサービスを提供するリージョンを5カ所増やし、東京(asia-northeast1)でも使えるようになった。また、プレビューとしてアクセス管理サービス「BeyondCorp Enterprise」の機能も利用できるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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