New Relicは、業界初となるジェネレーティブAIによるオブザーバビリティアシスタント「New Relic Grok(グロック)」の提供を、5月23日に発表した。
「New Relic Grok」は、エンジニアがデータを手動で選別する作業負荷を軽減し、すべてのエンジニアが経験の有無に関わらずオブザーバビリティを活用して、あらゆるテレメトリデータソースからインサイトを引き出せるようにする。
OpenAIの大規模言語モデル(LLM)とNew Relicの統合テレメトリデータプラットフォーム(TDP)を駆使することで、従来はエンジニアが既存のユーザーインターフェース上で実行していた計装の設定やトラブルシューティング、レポート作成、アカウント管理といったタスクを、自然言語処理を使って行う。
おもな特徴は以下の通り。
- 計装(インストゥルメンテーション)のギャップを特定して、サービスの計装、追加で設定が推奨されるアラートの設定、Terraformを使用したアラートの自動化について指示を出す
- 「なぜサービスが停止しているのか?」などをチャットで質問すると、一連のテレメトリデータと直近の変更点を分析して、根本原因を特定する
- CodeStreamとErrors Inboxによって、IDEで自動的にコードレベルのエラーを特定し、コード、スタックトレース、本番環境のテレメトリを分析して修正を提案する
- 誰でも数単語で、異常性や問題、最近のデプロイを網羅したシステムやアプリの健全性に関するレポートを作成できる。ダッシュボードのフィルタリングは不要
- 平易な表現(50か国語以上に対応予定)で分析クエリを作成し、クエリ結果をシンプルな説明に変換して、経営陣を含むすべてのチームと簡単に共有できる
- アカウント、ユーザーおよびユーザーアクセス、データ保持ルール、利用状況などを管理できる
New Relicは、「New Relic Grok」のリミテッドプレビューの参加受付を5月2日(現地時間)に開始しており、今夏のリミテッドプレビューの提供を予定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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