米Deno Landは、Deno向けフWebフレームワーク「Fresh」の新しいバージョン「Fresh 1.3」を7月18日(現地時間)に公開した。Deno、FreshともにMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Fresh 1.3ではまず、Denoが新たに装備した高性能HTTPサーバーに対応した。このHTTPサーバーは、 2022年8月公開のDeno 1.25から「実験的」という位置付けで登場し、2023年7月公開のDeno 1.35で安定版となったもの。Deno Landはその性能をJavaScript向けHTTPサーバーとしては最速のものとアピールしている。Fresh 1.3では、Denoのバージョンを見て、新型のHTTPサーバーが利用できるときはそのまま利用し、利用できないときは旧来のHTTPサーバーを利用する。
Fresh 1.3ではまた、非同期のルート・コンポーネントにHTTPのGETリクエストに対応するハンドラを統合した。従来は非同期のルート・コンポーネントを使用するには、コンポーネントのインターフェイスを用意し、そこにハンドラをジェネリック型で渡すように実装する必要があり、コード記述量が長くなっていたが、今回の改良によってインターフェイスの準備などが不要になり、GETハンドラまで含めたコードの実装が単純なものになる。ただし、従来の書き方にも変わらず対応しているため、既存のコードを書き直す必要はない。
また、ルート設定やミドルウェアをプラグインの形で追加できるようになった。そして、HTTPサーバーや、そこで動くプログラムなどにエラーが発生したときにクライアントに500エラーを返す処理を短いコードで記述できるようになるなどの機能改善が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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