米GitHubは、企業向けの「GitHub Enterprise」をセルフホストするためのプラットフォームGitHub Enterprise Serverの最新バージョンとなる、「GitHub Enterprise Server 3.10」の一般提供を8月29日(現地時間)に開始した。
GitHub Enterprise Server 3.10の一般提供にあわせて、GitHub Projectsも一般提供され、GitHub上でチームの作業を直接整理および追跡できるようになっている。イシューやプルリクエストをフィルタ・並べ替え・グループ化することが可能な、スプレッドシートのようなデザインのプロジェクトテーブルが提供され、管理者はすべての作業状況をより詳細に把握できるようになり、開発チームはより効率的に協力してフローを維持可能となる。
チームはGitHub Actionsにおいて、独自のカスタムデプロイメント保護ルール(ベータ版)を作成して、品質、セキュリティ、手動承認の、すべての要件を満たしたデプロイメントのみが本番環境に導入されることを保証する、厳格なルールを設定できる。また、管理者は新たに、GitHub Actionsのランナーのセキュリティと管理の制御が可能になっている。
さらに、数回クリックするだけでリポジトリ上でコードスキャンを設定できるようになるとともに、中央のセキュリティチームによるすべてのリポジトリにわたるカバレッジとリスクの追跡が容易になったほか、「コードセキュリティ」ページにはリスクとカバレッジに関するインサイトが含まれるようになった。
ほかにも、ファイルパスや言語によってリポジトリ上のアラートをフィルタリングする機能などが追加されるとともに、きめ細かいPATによって情報漏えいのリスクが最小限に抑えられ、50を超える詳細な権限からPAT権限を付与することが可能となっている。また、ブランチ保護ルールがより多くのコンプライアンスニーズに対応したほか、定期的に行われるインスタンスのバックアップが高速化された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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