米Orbital Labsは、KubernetesやWindows Subsystem for Linux(WSL)のようにLinuxマシンの実行が可能な、macOS用の高速かつ軽量なDocker Desktopの代替である、「OrbStack 1.0」を9月21日(現地時間)にリリースした。
OrbStackは、コンテナを実行するためのDockerエンジンが含まれており、Compose、Dev Containers、buildxといったツールがそのまま利用できる。
あわせて、開発用に最適化された軽量なKubernetesディストリビューションが含まれており、ネットワークが統合されているので、すべてのポッドとサービス(ClusterIP、LoadBalancer、NodePort、Ingress)へ、macOSから直接アクセス可能となっている。また、イメージをレジストリにプッシュする必要はなく、ビルドされたイメージはすべてKubernetesで利用できる。
WSLと同様に、macOS(ネットワーク、ファイルシステムなど)と統合された軽量のLinuxマシンを実行可能なため、MultipassやLimaといったツールを使用することなく、15の異なるディストリビューションを数秒で利用できるようになった。
効率的なアーキテクチャを使用するとともに、データ駆動型による数多くの最適化が含まれるなど、パフォーマンスを念頭に置いて構築されており、開発チームはOrbStackを、macOS上でコンテナを実行する最速の方法にすることを目指しているという。
ほかにも、パフォーマンスとリソース使用量のバランスを重視した最適化などによって、CPUやバッテリへの影響が大幅に軽減されている。
なお、OrbStackは個人による非営利での使用なら無料であり、フリーランスやビジネス、その他の商用目的での使用の場合は、30日以内にProまたはEnterpriseライセンスを購入する必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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