米Appleを中心とする、HTMLレンダリングエンジン「WebKit」の開発チームは、iOS/iPad OS向けのWebブラウザ「Safari 17.0」の配布が9月18日(現地時間)に始まったことを受けて、WebKit公式ブログの同日付投稿で、「Safari 17.0」で新たに加わったWebKitの機能について解説している。WebKitは、GNU Lesser General Public LicenseとBSDライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Safari 17.0は、iOS 17、iPadOS 17、macOS Ventura、macOS Monterey、macOS Sonomaで利用できる。またvisionOS Simulator向けにも用意しており、Xcode 15の最新ベータ版とvisionOS SDKをダウンロードすることで試用できる。
Safari 17.0では、新しいHTML要素であるsearchに対応する。この新しい要素を利用すると、検索文字列を入力するテキストボックスをよりシンプルなコードで実現できる。Safariはこの新しい要素に対応する初のWebブラウザになるという。
また、Webページの最表層に現れ、ほかのウィンドウなどへの操作を止める「ポップオーバー」に関連する属性2種類に対応した。「auto」属性は、ユーザーがポップオーバーの外をクリックしたときに自動的に閉じるポップオーバーを表示させる。そして「manual」属性は、上述のユーザー操作に対応して自動的に閉じる機能を持たないポップオーバーを表示させる。
Safari 17.0はほかにもJavaScriptのStorage APIや、新しい画像ファイル形式である「JPEG XL」に対応するなど、数多くの新機能を盛り込んでいる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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