米Cloudflareは、2022年11月にアルファ版としてリリースした、ネイティブサーバレスデータベース「D1」を、9月28日(現地時間)にオープンベータ版として公開した。
今回公開されたD1のオープンベータ版は、「スケール」をテーマとしており、データベースごとのストレージ制限が緩和され、より多くのデータベースを作成できるようになるとともに、D1上で実運用規模のアプリケーション構築が可能となっている。
オープンベータ版では、Workersの有料プランユーザーは、従来のアルファ版で作成できた10個・最大500MBのデータベースが、25個・最大2GBまで作れるようになる。ただし、無料プランユーザーは、オープンベータ版でも作成可能なデータベースが10個・最大500MBのまま維持される。
さらに、データベースを過去30日間の任意の時点にロールバックできるタイムトラベルが、追加料金なし、ストレージ制限にカウントされることなく利用可能になった。また、利用料金は従来からほとんど変わっていないものの、行に基づいて課金される仕組みが追加されている。データベース時間、データベースの数、ポイントインタイムリカバリ(タイムトラベル)に対しては料金の請求が行われず、クエリを実行して読み取り、書き込み、ストレージにのみ料金が発生する。
そのほか、Workers for Platforms上でユーザーごとにデータベースをデプロイして、顧客データを分離できる機能も用意されている。
なお、2024年第1四半期までの、本番環境に向けたD1の一般提供を予定する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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