Linux Foundationは、HPC(High Performance Computing:高性能計算)向けソフトウェアの開発と普及を目指す団体「High Performance Software Foundation(HPSF)」を設立すると11月13日に発表した。
近年、科学技術計算や人工知能(AI)などでHPCを利用する例が急増している。HPSFは米国エネルギー省の「Exascale Computing Project」や、欧州高性能コンピューティング共同事業(EuroHPC Joint Undertaking)などのHPC発展に向けた国家規模のプロジェクトの成果を利用して、HPC向けのオープンソース・ソフトウェアの開発と普及を目指す。HPSFにはAmazon Web Services、Hewlett Packard Enterprise、Intel、NVIDIAなどの企業に加えて、アルゴンヌ国立研究所、ローレンス・バークレー国立研究所、ローレンス・リバモア国立研究所、ロスアラモス国立研究所、オークリッジ国立研究所などの米国の国立研究所、そしてオレゴン大学などの教育機関が参加している。
HPSFは、HPC向けのパッケージ・マネージャー「Spack」や、ハードウェアを意識することなく高性能なC++プログラムを開発できるようにするプログラミング・モデル「Kokkos」など、合計10件のオープンソース・プロジェクトを立ち上げた。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です