米Cloudflareは、宣言型APIによってさまざまなモデル、プロバイダ、プラグインを組み合わせた強力なAIワークフローを作成できる、オープンソースのフレームワークであるLangChainとの新たな統合を1月31日(現地時間)に発表した。
今回、発表された新たな統合では、Workers AI Chat Models、Workers AI Instruct Models、Text Embeddings Models、Vectorize Vector Store、Cloudflare D1-Backed Chat Memoryという5つのCloudflare AIツールが使用可能になっている。
Workers AI Chat Modelsでは、Cloudflare WorkersがAIによって生成されたテキストを用いて、LangChain.jsアプリケーション内でチャットモデルを強化できる。
Workers AI Instruct Modelsを用いることで、MistralやCodeLlamaといった命令ユースケース向けに微調整されたWorkers AIモデルを、LangChain.jsアプリケーション内で使用可能になる。
Text Embeddings Modelsは、テキスト埋め込みを使用している場合に、LangChain.jsにおいてWorkers AIテキスト埋め込みを使えるようにする。
Vectorize Vector Storeの利用によって、VectorデータベースとLangChain.jsを使用する場合に、CloudflareのベクトルデータベースであるVectorizeを用いるオプションが追加される。
Cloudflare D1-Backed Chat Memoryでは、チャットセッション全体で長期的な永続性を実現するために、BufferMemoryのようなチャットメモリクラスをサポートするLangChainのデフォルトのインメモリchatHistoryを、Cloudflare D1インスタンスにスワップアプトできる。
これら5つのCloudflare AIツールをLangChainに追加することで、新規および既存のAIアプリケーションに統合可能な、強力なプリミティブを新たに利用できるようになった。
AIツールをモデルと混合またはマッチングするためのLangChainの表現力に優れたツールによって、Vectorize、Cloudflare AIのテキスト埋め込みおよび生成モデル、Cloudflare D1を使って、わずか数行のコードでフル機能のAIアプリケーションの構築が可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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