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Flutterで始めるモバイルアプリ開発

LocalKeyがわかるとFlutterの理解がより深まる

Flutterで始めるモバイルアプリ開発 第26回

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 前回、BuildContextとGlobalKeyについて説明しました。今回は、前回紹介できなかったLocalKeyについて説明します。LocalKey自体には機能がほぼありませんが、実はFlutterをより深く理解するには重要な要素の1つでもあります。

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GlobalKeyとLocalKeyの違い

 前回、GlobalKeyについては図1のように、Contextツリー構造とは関係なく任意のStateにアクセスするための手段として用いられるという説明をしました。

 そして、今回紹介するLocalKeyは親Widgetから子を識別するためのものになります。しかし、キーを指定していなくても親から子は識別できるのではと思う方も多いはずです。

図1:GlobalKeyとLocalKeyの違い
図1:GlobalKeyとLocalKeyの違い

 実際、LocalKeyはGlobalKeyよりも使うシーンは少なくなります。しかし、Flutterの画面表示処理の実装上の都合によりLocalKeyが必要な場合もあるので、使うことがなくても知識だけは持っておくとよいでしょう。

LocalKeyの用途

 LocalKeyには、先ほどの記した目的に加え、大きく分けて以下の2つの用途があります。

  • FlutterのWidget管理の実装上で生じる表示上の問題の回避
  • Widgetの親子で機能を連携する際の子の識別

 このように同じLocalKeyにもかかわらず全く違う用途で利用するため、LocalKeyの理解がより難しくなります。また、そもそもキーだけに着目すると抽象的になってしまうため、本稿ではより役割を明確に説明するために、実際のコード例をもちいてこれらの役割について説明していきます。

次のページ
FlutterのWidget管理の実装上で生じる問題とは

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WINGSプロジェクト 小林 昌弘(コバヤシ マサヒロ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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