ログの役割
ログというと、まずはデバッグでの用途を思い浮かべる方も多いと思います。小さいアプリであれば、print出力だけでもデバッグは可能です。しかし、実際にアプリが大きくなるとprint出力だけでは、表示されている結果がどのデバッグ箇所なのかがわかりにくくなります。
また、リリース後に不必要な情報が常に表示されてしまうことはセキュリティ上でも問題が生じる場合があります。そのため、ログ出力をアプリ全体としてルールを統一するため一か所で制御をコントロールできるようにするのが一般的です。
紹介するロガーパッケージ
今回紹介するロガーパッケージは、Flutterのパッケージの中でも多く使われている2つのパッケージを紹介します。
前者のloggingパッケージは外部パッケージですが、Publisherがdart.devであることから、事実上、Dart/Flutterでの標準的なロガーです。ただし、loggingパッケージは機能がシンプルな分、Flutterでのアプリ開発時で使う場合にはもう少し詳細な出力がほしくなります。そのような時に利用したいのが、後者のloggerパッケージです。loggerパッケージは、loggingパッケージに比べると、高機能かつカスタマイズ性が高いのが特長です。