はじめに
ビジネス環境の激しい変化に合わせて、システムも即座に対応し続ける必要があります。そのために、CI/CDの仕組みを構築し、品質とスピードを向上させアプリケーションの開発、リリースを行うチームは多いと思います。
AWSは、2014年頃からCI/CDに利用できるサービスを展開し始め、今も頻繁にサービスのアップデートを行っています。本記事では、AWSの「Code系サービス」と呼ばれるソフトウェア開発に役立つサービスの振り返りをしつつ、最新アップデートを紹介します。
AWSの「Code系サービス」とは
アプリケーション開発に用いるAWSのサービス群には「Code」という文言が含まれることが多いです。
例として以下のようなサービスが挙げられます。
- AWS CodeCommit:フルマネージドのソースコード管理サービス。Gitの標準機能がサポートされている。
- AWS CodeBuild:フルマネージドのビルドサービス。ソースコードをコンパイル、テストし、アーティファクトを生成する。
- AWS CodeDeploy:アプリケーションのデプロイを自動化する。
- AWS CodePipeline:リリースプロセスをモデル化、視覚化、および自動化できるサービス。上述3つのCode系サービスの機能を組み合わせるために利用することが多い。
- Amazon CodeGuru:GitHubやCodeCommitに格納されたソースコードをレビューするサービス。脆弱性の指摘や、パフォーマンス最適化に関する指摘により、品質の高いソースコードを生成することができる。
他にも、統合ソフトウェア開発サービスであるAmazon CodeCatalystが2023年に一般提供が開始されるなど、現在もアップデートの多い領域です。
上記のサービス群を利用した、CI/CDの一般的なアーキテクチャはAWSのソリューション構成例をご参照ください。