米Dockerは、Windows/macOS/Linuxにてアプリケーションのコンテナ化を可能にするツールであるDocker Desktopの最新バージョンとなる、「Docker Desktop 4.29」を4月10日(現地時間)にリリースした。
Docker Desktop 4.29では、Enhanced Container Isolation(ECI)モードを改善するDockerソケットマウント権限が搭載され、堅牢なセキュリティと柔軟性を融合し、ECIの非特権コンテナによって安心感が提供されるとともに、Testcontainersといった主要な開発ツールを利用できるようになっている。おもな機能としては、管理者が厳選されたimageListを通じて、Dockerソケットにアクセス可能なコンテナイメージを指定できるようになり、信頼し得るコンテナのみに必要な権限を持たせられるようになるとともに、承認されたコンテナによって実行可能なコマンドを制限することによってセキュリティをさらに強化し、2次防衛レイヤとして機能させるcommandList機能などが搭載された。
さらに、新たなエラー管理機能として、エラーコードと説明テキスト、およびサポートリンクを組み合わせることでトラブルシューティングを容易にするほか、ユーザーがエラー画面から診断を共有できるようにすることによって、サポートを合理化している。また、エラーインターフェースから直接クイックフィックスを提供するとともに、ユーザー自身が独自に問題を解決するための、明確で実行可能な手順を提供するようになった。
そのほか、Moby 26における開発者エクスペリエンスの強化を目的とした、サブディレクトリの名前付きボリュームとしてのマウントへの対応や、エンジン内のネットワーク機能の安定性向上、BuildKitのアップデートといった機能強化が行われるなど、数多くの機能追加・改善が実施されている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です