Zenによる開発の威力
ここまでで、簡単なページを表示するだけのZenアプリケーションを作成しましたが、Zenのメリットは、冒頭にも書きましたが、豊富なコンポーネントライブラリです。それでは、代表的なコンポーネントについて、簡単に触れておきましょう。
Zenの主なコンポーネント
Zenのテーブル
Zenのテーブルはデータ駆動型です。SQLクエリにより返された結果セットを取得し、HTMLテーブルとして表示します。
SVGコンポーネント
SVGは、XML形式で2次元ベクトルグラフィックスを記述するための言語です。
Zenのグラフ
Zenには、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフなど、組み込みのグラフタイプが数種類用意されています。
Zenのフォームとコントロール
Zenのフォームとコントロールを使用して、ユーザのデータ入力ページが作成できます。
Zenコンポーネントと連動するカスタムコンポーネント
Zenを拡張するもっとも一般的な方法は、カスタムコンポーネントを作成することです。カスタムコンポーネントは、最小限の処理で既存のZenフレームワークに適合します。カスタムコンポーネントを使用することにより、Zenのレイアウト規約に従い、Zenのクライアントサーバフレームワークを活用しながら、必要なスタイルと動作を実現できます。
Zenのコンポーネントライブラリは非常に豊富ですが、もし必要な機能がなければ、Zenの規約に従ってコンポーネントを修正もしくは新規に作成することで、ライブラリにあるコンポーネントと同様に、他のZenコンポーネントと自動的に連携して動作する、新しいコンポーネントを開発できます。
まとめ
今回は、WebアプリケーションフレームワークであるZenを紹介しました。複数のZenコンポーネントを組み合わせることで、さまざまな目的のWebアプリケーションが構築可能です。興味をお持ちの方は、Cachéドキュメントや提供されているサンプルアプリケーションを参考にして、ぜひ本格的なWebアプリケーション開発に挑戦してみてください。