米Microsoftは、Azure SQL Databaseにおけるベクトルのネイティブサポートを、早期導入プレビューとして5月21日(現地時間)に発表した。
Azure SQL Databaseへのベクトル検索の統合によって、Azure SQL Databaseの高度なクエリ最適化と堅牢なエンタープライズ機能を活用しつつ、アプリケーション開発を容易にするとともに、効率的な類似性の検索、結合、集計のための運用データとの共存が可能になる。
ベクトル検索は、特定のクエリベクトルに類似するデータセット内の、すべてのベクトルを見つけるプロセス。クエリベクトルの類似性は、コサイン距離などの距離指標を用いて測定される。
ベクトルは、コンパクトなバイナリ形式で保存されるため、2つのベクトル間の距離の計算はできる限り最速かつ効率的な方法で行われる。
あわせて、あらゆる言語やプラットフォームとの幅広い互換性を実現するべく、既存のVARBINARYデータ型を利用してベクトルバイナリ形式を保存する。
現時点では、Azure SQL Databaseにおけるベクトルのネイティブサポートはプライベートプレビューであり、試用にあたっては別途プライベートプレビューへのサインアップが必要になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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