Google Cloudは、8月9日、AI開発者が信頼できるデータへ直接安全にアクセスできる「Looker Model Context Protocol(MCP)Server」を発表した。
Looker MCP Serverは、MCP Toolbox for Databasesに統合されている。
Lookerはこれまでも、BigQueryやAlloyDB、Cloud SQLなど数百のデータソースと接続し、堅牢なセマンティックレイヤを通じて組織が一貫性のあるガバナンスされたデータビューを利用できるよう支援してきた。
今回のMCP対応により、この機能が生成AIエージェントやアプリケーションの領域にも拡大。SQLの記述不要で正確かつ最適化されたクエリ実行が可能となる。
MCPはLLMやAIアプリが他製品に一貫性と安全性をもってアクセスできるようにするオープンスタンダード技術。Looker MCP Serverは、利用可能な機能をリアルタイムで識別、最新かつ検証済み情報を取得し、安全なデータクセスを提供、ハルシネーションの低減と応答精度の向上を実現する。
これを利用することで、企業のAIエージェントは信頼性の高いデータソースから直接データを取得でき、機密データを保護しつつ厳密なアクセス制御と監査証跡によりコンプライアンスも確保される。
また、LookerのMCP Toolbox統合は、AI開発者によく利用されているMCPサポートのエージェントを通じて利用可能。これには、Geminiのコマンドラインインターフェースや、AnthropicのClaude Desktop、Cursorなどが含まれている。
Looker MCP Serverはすでに利用可能で、GitHubのクイックスタートガイドから利用を開始できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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