paizaは8月21日、登録ITエンジニア629名を対象に生成AI時代のエンジニアスキルや学習意識について調査した結果を発表した。本調査によれば、「生成AIの登場でプログラミングスキルは不要になったと思うか」との問いに、74.1%が「思わない」と回答した。コーディング補助などで生産性は向上したが、要件定義や複雑な設計・レビューなど人間による判断が依然求められている現状が理由として挙げられている。

また、92.4%のエンジニアが「コンピュータサイエンス基礎など本質的な知識は重要」と回答した。生成AIの出現によって逆に基礎技術や根本原理の必要性への認識が強まっている。さらに、「生成AI登場で学習意欲が向上した」と答えた割合は64.4%に上る。「新しい技術や分野へ挑戦しやすくなった」「知的好奇心が刺激された」などが主な理由という。


プログラミング学習開始時期は大学生が最多だが、社会人以降に学び始めた人も多く、キャリアチェンジへのハードルは高くない。実際、「一人前」のITエンジニアになったと感じるまでの期間は1年~2年が最多であった。調査結果からは、生成AIを脅威とみなすよりも「成長を促す存在」と前向きに捉えるITエンジニアの姿勢が浮き彫りとなっている。


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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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